CARTAZERO

その他

数多くのプロダクトを手がけたエキスパートが語る、「PORTO」の躍進と可能性

~CARTA MARKETING FIRM “PORTO事業局”局長 吉田大樹インタビュー~

オンライン・オフラインを横断する多様なチャネルを活用して躍進を続ける、CARTA MARKETING FIRMが誇るアドプラットフォーム「PORTO(ポルト)」。 CARTA MARKETING FIRM “PORTO事業局”局長の吉田大樹さんに、PORTOの強みやこれから目指す姿、現在の課題について伺うとともに、吉田さん自身の仕事に対する考えやその素顔にも迫ります。 (聞き手:インターン 西元)

サムネイル画像

── はじめに、簡単な自己紹介をお願いします。

吉田:広告代理店や印刷会社を経て、2007年に現CARTA COMMUNICATIONS(CCI)に入社し、各種プログラマティック領域を中心に、デマンド・サプライの両領域に携わってきました。
2017年に新規自社プロダクトを立ち上げ、2019年、ブランド広告主様向けアドプラットフォームサービス「PORTO」をスタート。2021年1月に「PORTO」を会社分割して株式会社PORTOを設立し、代表取締役社長に就任。昨年10月の経営統合を経て、今に至ります。

“ー幅広い選択肢を持つことで、最適なソリューションを提案できるー”

── PORTOについて教えてください。

吉田: PORTOは、オンラインメディア・オフラインメディア問わず配信・分析が可能なアドプラットフォームです。
いわゆるDSPと呼ばれるアドプラットフォームは、ディスプレイ広告やネイティブ広告などのデジタル広告を中心に配信を行う場合が多いですが、PORTOの場合はDOOH(デジタルサイネージ)や音声広告、コネクテッドTVへの配信も可能であるという点が特徴です。従来オフラインメディアと呼ばれていたメディアをDX化することで、統合的な広告配信を可能にしています。
PORTOが幅広い選択肢を持つことで、クライアント様のKPI達成に最適なソリューションを提案できることが強みの一つです。

西元:オンオフを問わない多様な選択肢を持っていることで、クライアント様の抱える課題やKPIに対して最適なメディアの提案ができるのはもちろん、PORTOの広告効果の検証性の高さや効果測定力の高さがより発揮されそうですね。

吉田:そうですね。広告主様の中には、DOOHはこの会社、ビデオはこの会社、と、メディアごとに発注を分けていらっしゃる会社様も多いですが、我々PORTOであれば、それらのメディアを横断して配信できるからこそ、一括でレポーティングできますし、各メディアの予算アロケーションなどについても、柔軟に対応できます。

西元:PORTOはブランド広告を多く扱っていますが、その取り組みの中で意識していることはなんですか?

吉田:我々PORTOはデジタル広告におけるブランドセーフティやアドフラウドの問題に真摯に取り組んでいます。ブランディングは、アッパーファネル・ミドルファネルのKPIを達成するための不可欠な要素であり、認知の後、興味関心を引き起こすためには、適切な場所での配信が必要です。例えば、CPMやCPCなどの価格が安く、広告主様にとってコスト面が魅力的であっても、広告が掲載される場所が消費者にとって好ましくない場合は回避するべきです。広告プロモーションにおいて、ブランドへの好意度を落とすことなく配信することが重要です。

我々PORTOは、デジタル広告の品質基準を満たすためにJICDAQ認証を取得しています。さらに、広告品質にこだわり続けており、自社努力によるアドベリフィケーション担保のみならず、世界標準(MRC基準)の3rd Party事業社などと協力し、より客観的なアドベリフィケーション担保を実現しています。

西元:クライアント企業の顔となる「ブランド広告」を扱う上で、安心して出稿できる環境づくりへの配慮は大切ですね。

── PORTOの強みが発揮された事例を教えてください。

吉田:ディスプレイ広告、ビデオ広告、音声広告、DOOHを別々で管理していたクライアント様にPORTOを導入していただき、効果を上げることができた事例があります。
それぞれ別々に発注していたメディアを一括してPORTOに任せていただいたところ、仮にフリークエンシー5回だった場合、1つのメディアで5回接触するよりも、複数のメディアで5回接触するほうがブランドリフトするということが分かりました。その結果を活かしつつ、クライアント様が重視するKPIに合わせて、配信方法や組み合わせを分析し、メディアを横断した戦略を立てたことで、効果の最大化ができました。一括で広告配信し、それらを一括で分析できる我々だからこその事例です。

西元:統合プラットフォームならではですね!
一括で配信・管理することで、それぞれのパフォーマンスを見ながら全体最適を目指して戦略を進めていけるんですね。

吉田:クライアント様のKPIやKGIの達成を見据えると、一括配信が近道になります。それを実現できるのがPORTOです。

“ー気軽に寄っていただける「港」のような存在になりたい。「PORTO」に込めた思いー”

── PORTOの立ち上げをされたということですが、どのような思いで発足したのか教えてください。

吉田:「PORTO」という名前には、“気軽に寄っていただける「港ーportー」のような存在になりたい”という思いを込めています。
デジタル広告はできることが多いですが、その分課題も多く、日進月歩です。日々悩んでいる広告会社様や広告主様も多いのではないでしょうか。
我々だけではなく、この業界や、ステークホルダーの皆様とともに課題を解決できるようなソリューションにしていきたいという思いを込め、「PORT」に、「輪」を表す「O」を組み合わせ「PORTO」と名付けました。

── 昨年10月のCARTA MARKETING FIRMへの統合で、できるようになったことや、変わったことはありますか?

吉田:たくさんあります。大きな部分では、より多くのニーズを取り入れられるようになり、提案の幅が広がりました。
CARTA MARKETING FIRMへの統合で、営業組織も内包した1つの会社になりました。営業組織からのニーズにより、今までと異なる指標をKPIにした配信もPORTOで行えるようになりました。その結果、クライアント様にさらにご満足いただけたという事例もあります。今まで他事業部だったメンバーとも連携しやすい環境になったことで、ニーズをより多く、的確に取り入れられるようになりました。

西元:クライアント様との距離が近いチームと一緒になることにより、クライアント様のニーズがよりクリアになったんですね。

── PORTOの今後の展望を教えてください。

吉田:まずは、PORTOとして1つの大きな武器を模索していきたいです。
PORTOは、様々なメディアやデータ、広告フォーマットを用いて全方位型の対応ができる点が特徴です。しかし裏を返すと、エッジが効いていない、これが1番強い、といったものを持ち合わせていないとも取れます。全方位型の対応は、ぶれずに「PORTOといえば○○」という、何か1つの強い色を出していきたいですね。
また、プロダクトの視点でいえば、コネクテッドTVを中心としたビデオ広告と、改めてディスプレイ領域に注力していきたいと思っています。

西元:コネクテッドTVへの広告配信は近年注目が高まっていますよね。特有の難しさがあると伺いました。

吉田:そうですね。簡単にいうと、コネクテッドTVへ広告を配信したときに取得できるログデータは、PCやスマートフォンに配信したときとは別のものになるんです。別々のもののままではブランドリフト調査やコンバージョンカウントなどの計測に繋げられません。しかし、特殊な技術を使うことで、PORTOでは可能にしています。これは、他DSPではあまりないであろう我々の強みですね。

“ー数多くのプロダクト運営経験、それを裏付ける信念とはー”

── この業界に入ったきっかけを教えてください。

吉田:以前は、印刷会社でチラシを作る仕事をしていました。チラシを作り、配ったりする中で、「その先のリアクション」に興味を持つようになりました。
「自分が手がけたものの結果を知り、分析し、改善していく」ことができる仕事を考えた結果、デジタル広告に行きつきました。

西元:数あるデジタル広告会社のうち、なぜCCIを選んだのでしょうか。

吉田:一番「いろいろなものに触れられる」と感じたのがCCIだったからです。デジタル広告に、幅広くどっぷりと浸かるなら、ここだと思いました。

── 今まで多くのプロダクトに関わったとのことですが、どのようなものを手がけてこられたのでしょうか。

吉田:CCI入社最初は、当時CCIのアドネットワーク「ADJUST」を担当し、その後、各種DSPを用いてKPIを最大化していくトレーディングデスクサービス「Performance X」のセールスを担当していました。「ADJUST」と「Performance X」は、広告主様や広告会社様向けのサービスなのですが、SSPを活用して媒体社様の収益を最大化するサービス「IPM」にも携わり、プログラマティック領域を中心にデマンド・サプライの2つの領域を経験しました。その後、PORTOの前身である「BEYONDX PMP」を立ち上げ、CARTA HOLDINGS発足を機に、自社DSPを活用できる「PORTO」に生まれ変わり、今に至ります。

西元:これまでの多くの自社プロダクトの開発とセールスの知識と経験が、今のPORTOに活かされているんですね。
ちなみに、PORTOになるタイミングでDSPが自社開発になったとのことですが、そのメリットは何でしょうか?

吉田:自社に開発するエンジニアがいるので、ニーズへの対応や課題解決、トラブルシューティングにスピード感をもって取り組めるのが心強いです。サービス展開していく上で、非常に重要なところだと思っています。
また、気軽にクライアントニーズを開発へフィードバックできることや、プロダクトに関するアイディアや雑談ができることも、サービスクオリティの向上に繋がっています。

── 吉田さんが今まで大切にしてきた考え方を教えてください。

吉田:「やるかやらないかで迷ったら、やる」ことですね。
何ごともやらないと分からないですし、大きな失敗をすることもありましたが、成功することもあります。その積み重ねが今に繋がっています。
「責任をもって最後までやりきること」「現場のメンバーに頼りきりにするのではなく、自分でもやる」ことも意識してきましたね。

西元:行動力や責任感のある姿勢が、強い説得力とリーダーシップを生むんですね。

“ー目指す先は「CARTA MARKETING FIRMにPORTOあり!」挑戦とメッセージー”

── 今後CARTA MARKETING FIRMでどのようなことに挑戦したいですか?

吉田:「CARTA MARKETING FIRMに“PORTO”あり」というような、確固たるポジションを築いていきたいです。PORTOの収益で会社を引っ張り、CARTA MARKETING FIRMの武器にするという意味でも、PORTOというプロダクトをもっと磨いていこうと考えています。これは社内だけではなくて、マーケット内においても、「CARTA MARKETING FIRMに“PORTO”あり」と思ってもらえるような、存在感のあるサービスにしていきます。

── クライアント様にメッセージをお願いします!

吉田:ビジネスをしていく中で、様々な課題やニーズが出てくると思います。それらにしっかりと応えていくだけでなく、クライアントの皆様の潜在的なニーズまで汲み取り、戦略を立てていけるようなセールス・プロダクトにしていきますので、よろしくお願いいたします!

西元:本日はありがとうございました!

今回はCARTA MARKETING FIRM PORTO事業局局長 吉田大樹さんのインタビューをお届けしました。

目指す先は「CARTA MARKETING FIRMに“PORTO”あり」と、今後の展望を熱く語っていただきました。統合の勢いにも乗り、日々進化を続けるPORTO。今後の躍進にもご期待ください。

吉田大樹Profile

1980年生まれ岩手県出身/広告代理店や印刷会社を経て2007年に現CARTA COMMUNICATIONS(CCI)入社/2019年にPORTOを立ち上げ、2021年から株式会社PORTO代表取締役に就任/2023年10月の経営統合を経て、現職CARTA MARKETING FIRM PORTO事業局局長に就任

【本件に関するお問合せ先】
株式会社CARTA ZERO 広報室
cartazero_info@cartahd.com


【報道関係者お問合せ先】
株式会社CARTA HOLDINGS 広報担当
https://cartaholdings.co.jp/contact/

SHARE
記事をシェアする
XでシェアFacebookでシェアLINEでシェア
LOADING
000
%