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『継続は力なり』事業成功の鍵は負けず嫌い!「広告だけでは終わらないMARKETING FIRMとしての存在意義とは?」
~CARTA MARKETING FIRM 取締役執行役員 金子武比古インタビュー~
この秋、CARTAグループ会社4社が統合し、マーケティング特化の事業会社「CARTA MARKETING FIRM」がスタートしました。 “ミッション”は「クライアントの事業を進化させる」。 自社プロダクト事業やプロダクト開発およびメディアソリューションを管轄する取締役執行役員の金子武比古に、統合への期待や課題、会社が目指す姿、そして仕事に対する考えに迫りました。 (聞き手:インターン 舟田希世乃)


舟田:これまでの経歴を含め、自己紹介をお願いします。
金子:2008年に、CARTA HDの前身、株式会社VOYAGE GROUPに入社しました。当時、ECナビ(※1)の営業本部に配属され、2年間、ECナビ内における純広告の営業に従事していました。2011年には、アドネットワーク事業を中心とした株式会社Zucksの立ち上げを経験し、アドネットワーク事業部の責任者を担当。2019年に株式会社Zucksの代表取締役となり、今回CARTA MARKETING FIRM発足のタイミングで取締役に就任しました。
※1 ECナビとは
CARTA HDのグループ会社DIGITALIOが運営する利用者数日本最大級の「毎日貯まるポイントサイト」
舟田:CARTA MARKETING FIRMでの金子さんの業務内容を教えてください。
金子:Zucks(パフォーマンス広告主向けアドプラットフォーム)やPORTO(ブランド広告主向けアドプラットフォーム)、&Social(SNS/インフルエンサーマーケティング)といった自社のプラットフォーム領域とGoogleやMeta、TikTokを運営するByteDanceといった外部のプラットフォーム様の折衝や向き合いを進めるメディア領域を統括しています。
舟田:金子さん自身が、自社プラットフォームとメディアの2つの領域を統括していく中で、大切にしていることは何ですか?
金子:『事業の先を見据え、示すこと』です。現場との風通しは常に良くしたいと思っています。その中で、私自身が現場の課題や実態を精緻に把握し、取締役執行役員として全体に会社や事業の先を示していきたいです。

“-「広告だけで終わりたくない」、新事業会社「CARTA MARKETING FIRM」への想いと私たちの強み-”
舟田:CARTA MARKETING FIRMのミッション『クライアントの事業を進化させる』についてどのような想いが込められていますか?
金子:CARTA HDがミッションとして掲げている“進化推進業”がベースになっています。一番大切なのはクライアント様の成長を第一に考えることです。私たちが世界中の生活者とクライアント様の間に介在することで、クライアント様のビジネスが成長し、それを経て私たちも共に成長する、そういった部分で私たちの介在する価値を見出していきたいと思っています。
CARTA MARKETING FIRMは、“MARKETING FIRMを体現する”ことを掲げており、広告だけで終わりたくないと考えています。戦略立案から実行まで、幅広い領域をワンストップで支援し、我々が川上から川下までを担いながらクライアント様と伴走していけるのが理想像だと思っています。
舟田:“MARKETING FIRM”としてクライアント様と伴走していくなかで、お互いが進化していく、その先にある社会の進化にも繋がっていきそうですね。

“-開発力に優れたエンジニア組織を抱えることで多様なニーズに応えていく-”
舟田:統合にあたって、どんなことに期待していますか?
金子:今までは、専門的な事業会社がそれぞれ独立していたので、クライアント様の一領域しかサポートできないことがありました。今回、その4社が統合したことで、支援できる領域が拡大しました。ブランディングだけでなくダイレクトレスポンスもできる、オンラインに限らずオフラインもできる、そんな幅広いニーズに応えていきたいです。
私たちの役割はCARTA MARKETING FIRMの“武器”をつくることです。強みでもあるエンジニア組織によるプロダクト開発に加え、外部のプラットフォーム様と密に連携し、独自のソリューション開発を進めていきます。また、新たにメディアソリューション局を設立したことで、分散していた情報を集約することができるようになり、情報の鮮度や深度も高まります。これらを活用して、オフライン・オンライン領域を問わず、クライアントの事業を進化させていきたいです。
舟田:開発力に優れた社内エンジニア組織によって、社会にとって必要とされるソリューションやクライアント様の多様なニーズにも応えていくことができそうですね。
金子:そうですね!私たちは開発力に優れたエンジニア組織を抱えつつ、CARTA Generative AI Lab(※2)とも連携を進めていきます。自分たちでソリューションという武器を作ることができる、その強みが私たちの介在価値に繋がっていきますね。
※2 CARTA Generative AI Labとは
CARTA HDで2023年に発足したLab. 事業をまたいだHD全体から現在、約20人のメンバーが参加。
近い将来、多くの事業領域に多大なインパクトを与えると予想される生成AI。リサーチ、そして実験し、多くの事業に進化をもたらすために研究する専門チーム。

舟田:幅広い領域を担って行くことへの懸念点はありますか?
金子:やりたいことがたくさんあることです!(笑)
自社のプロダクトでも色々開発していきたいものがありますし、領域が拡大した中で、より広告主様をサポートしていくために、レポートやデータがまとまったダッシュボードをさらに増やしていきたいです。また、各プラットフォーム様向けのソリューションやAPI連携など…やりたいことはたくさんあります!
舟田:統合で会社全体の総合力が増したからこそ、実現できることが増えそうですね!
金子:そうですね。CARTA MARKETING FIRMのミッションである“クライアントの事業を進化させる”を根幹に、広告だけでは終わらない、私たちの独自性を持ったマーケティングのソリューションを生み出していきたいです。

“-マーケティングの根幹を忘れずに「継続」し、事業の黒字化に成功-”
舟田:ここからは、金子さんのパーソナルな部分や素顔についてお聞きしていきます。まずは、この業界に入ったきっかけを教えてください。
金子:元々、IT系・広告業界しか見ていませんでした。市場が伸びていましたし、自分が成長するためには成長環境に身を置きたいと思っていました。先輩や友人と話していく中で、インターネットと相性が良さそうだとアドバイスをもらうことも多かったですね。
舟田:金子さんが今まで大切にしてきた考え方を教えてください。
金子:「継続すること」です。Zucksやアドネットワーク事業を立ち上げた時、トンネルの期間が長く、長い道のりでしたが、諦めずに継続したことが成功の要因だったと思っています。継続したからこそ見える部分、深掘りできる部分があると考えているので、途中で諦める前に、もう少しやる、という意識を持つことを大切にしています。
ただ時流に乗って一時的に勝つのではなく、明確な裏付けのもと、再現性も保てるものを目指すことで、継続的に勝ち抜いていきたいですね。

舟田:CARTA HDで仕事をしてきた中で、やりがいや、 逆に苦労したと感じた経験はありますか?
金子:目指しているゴールに対してチームで進んでいく時や、達成できた時にやりがいを感じます。マネージメントしているメンバーが成長したり、結果がでたときは、この仕事をしていて良かったなと感じますね。
大変だったのは、やはりZucksやアドネットワーク事業の創業当時です。どれだけ頑張っても利益を作れない…という状況が続いて、とても苦労しました。でも負けず嫌いなところがあり、成功させたい思いが日増しに強くなっていきました。
市場や競合を見ながら、自社の課題を見つけ、クライアント様の課題や求めるニーズをエンジニアと共にプロダクトに落としていくことを繰り返し、事業を伸ばすことができました。
こうした時期を経験しているからこそ、自分たちの戦略を見つめ直し、徹底的に深堀する「勝ち抜く力」を付けることができました。この経験で培ったスキルが今に繋がっています。
舟田:成功の裏には、絶え間ない努力の積み重ねがあったんですね。
金子:また、当時は会社や他の事業にもとても助けられました。「スマートフォンでビジネスを成功させる柱を作る」という会社の方針や、グループ内の他事業との連携の可能性のおかげで、時間はかかりましたが撤退することなく乗り越えられたと思っています。
会社の経営において、現段階で収益が出ている事業があっても、今後もその調子が続くとは限らないので、新規の事業や、新しい領域へのチャレンジもしていかないといけません。そのため、既存の事業は「収益を出すこと」、新規の事業は「挑戦すること」がそれぞれの役割であり、フェーズは違う中でも、その役割についての相互理解が大切です。当時の自分たちも、そうした理解のもとで他の事業と連携することができ、大変ながらもとても良い経験ができました。
舟田:CARTA HDには色々な事業があるので、そういった協力関係や助け合いがしやすい環境ですね。

-『1回休むと、取り戻すのに時間がかかる』仕事もトレーニングも「継続」がキーワード-
舟田:それでは、趣味や休日の過ごし方を教えてください。
金子:トレーニングとゴルフです!高校まで野球をやっていたのですが、トレーニングは当時から20年近く、週1でずっと続けています。飲み会よりもジムを優先するぐらいです(笑)
舟田:20年も!休もうと思ったことはないんですか?
金子:一度もありません。苦じゃないんですよね。逆に、例えば1回休んだ時に、その分を取り戻すのに3週間ぐらいかかるんです。だから波を作らず、ある程度キープした方が結果的に楽なんです。
舟田:確かにそうですね!僕も部活をインフルエンザで休んだ時、取り戻すのが大変だったことがあるのでわかります。ゴルフはどれくらいされているんですか?
金子:ゴルフを始めて4〜5年ですが、月に2、3回は行きますね。CARTAはゴルフサークルがとても盛んで、人数も多いので、 社内で行くことが多いです。最近は、家の近くにインドアの練習場ができたので、週末にそこで練習しています。同じように、近くに住んでいるCARTAのメンバーもよく使っているみたいで、4つある席が全部CARTAメンバーで埋まったこともありました(笑)
舟田:それはすごいですね(笑)ゴルフは僕もやってみたいです。
金子:人との接点や話題づくりになるので、おすすめです。

“-これからの挑戦とメッセージ-”
舟田:今後CARTA MARKETING FIRMでどのようなことに挑戦していきたいですか?
金子:私たちはこの領域は後発なので、まずは先を行く企業に並びたいと思っています。実績を積み上げ、足元をしっかりと固めて、クライアント様から信頼される組織を目指します。
舟田:最後に、CARTA MARKETING FIRMのチームメンバーやクライアント様の方へメッセージをお願いします。
金子:クライアント様に一番に相談したいと思っていただけるような会社を目指します!
それぞれの専門性を持った会社のノウハウを集約するだけでなく、現状に甘んじることなく付加価値を提供していきますので、どうぞよろしくお願いします!
舟田:本日はありがとうございました!

今回はCARTA MARKETING FIRM 取締役執行役員 金子さんのインタビューをお届けしました。
「“MARKETING FIRM”として、川上から川下までクライアント様と併走していく」と語った金子さん。終始、穏やかな印象でしたが、情熱と不断の努力が垣間見えたインタビューでした。
CARTA MARKETING FIRMでは社員一同が現状に甘んじずに、「広告だけでは終わらない」MARKETING FIRMとして、クライアントの事業成長に貢献してまいります。
金子武比古Profile
1986年生まれ群馬県出身/2008年VOYAGE GROUP新卒入社。営業本部配属/2011年株式会社Zucksの立ち上げを経て取締役に就任。2019年から株式会社Zucks代表取締役。/2023年株式会社CARTA MARKETING FIRMの取締役執行役員に就任。
【本件に関するお問合せ先】
株式会社CARTA ZERO 広報室
cartazero_info@cartahd.com
【報道関係者お問合せ先】
株式会社CARTA HOLDINGS 広報担当
https://cartaholdings.co.jp/contact/