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「JUST DO IT精神」逆境こそチャンス。「CARTA MARKETING FIRMがクライアントにもたらす進化とは?
~ クリエイティブ・コンサル・ストプラ統括 取締役 大橋徹インタビュー~」
この秋、CARTA HDグループ会社4社が統合し、マーケティング特化の事業会社「CARTA MARKETING FIRM」がスタート。新たな”ミッション”は「クライアント様の事業を進化させる」 CARTA MARKETING FIRM取締役として、クリエイティブ・コンサル・ストラテジックプランナーを統括する大橋徹に「クライアント様をどのように進化させていくか」「その進化の先に何があるのか」を聞く。 (聞き手:インターン 舟田希世乃)

“ー『早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け』ー”
舟田:まずは、CARTA MARKETING FIRM統合への期待を教えてください。
大橋:今回の統合には、各会社がひとつになることでパワーを増し、もっと遠くに行きたいという思いがあります。
アフリカに『早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け』ということわざがあります。昔、スマホもなかった時代には、遠くへは大勢で行ってたわけなので、間違ってはいないはず。事業に置き換えると、数で勝負するということです。広告だけでは終わりたくない、皆でマーケティング全体を支えていけるような会社にしていきたいです。その上で、代表取締役 西園と社名について話をしていた際、僕は、社名に「FIRM」を付けてはどうかと提案しました。他にも「AGENCY」などもありましたが、「広告」の領域を超え、マーケティング全体を正しく支援するような会社を目指したいという狙いで「FIRM」となりました。
舟田:今までは広告や広告枠を販売していましたが、それらに限らず、商品開発を含めたマーケティング全体を支援していくことで、クライアント様の事業を一緒に大きくしていくことができますね。
大橋:そうですね、広告は、商品を売ることが目的になることが多いですが、実際は、企業の事業を成功させるための1つのピースだと考えています。事業がうまくいくためには広告ではないケースもあります。こうした部分をしっかり支援していこうと思います。ただの広告代理店では終わりたくないですね。

“ークライアント様と自分たちが共に進化していくことで世の中も進化していくのが理想ー”
舟田:CARTA MARKETING FIRMはクライアント様をどのように進化させたいですか?また、その先にある理想の姿を聞かせてください。
大橋:会社の規模にとらわれず、本気でその業界のマーケットを変え、インパクトを与えられる存在になりたいです。クライアント様を進化させていくことが、僕たちがやらなければならないことです。
マーケットが盛り上がれば、そこに参入する企業、働きに来る人が増えます。そこから、複雑性を伴った新たな課題が生じると考えています。CARTA MARKETING FIRMはその課題を解決する先駆者になれると信じています。
その結果、僕たちにも、クライアント様にとっても、WinWinな関係ができます。共に進化していくことで世の中も進化していく、これが理想です。
舟田:電通グループのパーパス「an invitation to the never before.」(これまでにないものへの招待状)に繋がる部分がありそうですね。
大橋:そうですね。電通グループの中のCARTA HDでありつつ、出会ったことも無いような課題を解決するのは、常に新しいこと。それが「never before」に当たります。クライアント様のマーケットが盛り上がり、その先の生活者を幸せにする、それが僕にとっても幸せです。幸せの好循環が世の中の進化を促進していくと考えています。

舟田:CARTA MARKETING FIRMの自社サービス「&Creative」について教えてください。
大橋:簡単に言うと「良いクリエイティブ」を提供するサービスです。
最終的に生活者に対して届くものは「クリエイティブ」ですが、もっと世の中にクリエイティブパワーを信じてもらう必要があります。
調査、分析、コミュニケーション設計が、どんなに完璧な戦略でもアウトプット(クリエイティブ)がずれていれば、伝わらない。
ストラテジーは、意思決定者の思考回路なので論理的に良し悪しの判断をしやすいですが、クリエイティブは、生活者への価値付けを明確にすることで、良いクリエイティブになります。
評価分析の精度を上げていく部分は、CARTA HDのAIラボ(※1)と連携して進めていきます。クリエイティブの評価がしっかりできる体制を整えることで、クライアント様の広告施策を改善していきたいです。
※1 CARTA Generative AI Lab:
CARTA HDで2023年に発足したLab. 事業をまたいだHD全体から現在、約20人のメンバーが参加。
近い将来、多くの事業領域に多大なインパクトを与えると予想される生成AI。リサーチ、そして実験し、多くの事業に進化をもたらすために研究する専門チーム。

“CARTA MARKETING FIRMの文化を醸成していきたい。~CCO(チーフカルチャーオフィサー)大橋徹の想い~”
舟田:ここで、CARTA HDのカルチャー醸成に取り組む大橋さんの仕事への想いについてお聞きします!カルチャー醸成のために、どういった活動を行っていますか?
大橋:現在、CARTA HDの文化を作っている部署も兼任しており、ミッション「The Evolution Factory」やバリューを決めるプロジェクトや、新オフィス(2023年12月 虎ノ門ステーションタワーに移転予定)のテーマ設定やデザインにも関わっています。非公式にCCO(チーフ・カルチャー・オフィサー)代理と名乗っています!
同様に、CARTA MARKETING FIRMでもカルチャーを醸成していきたいです。企業のカルチャー作りは、外からは見えにくい仕事ですが、社内全体で一体感を持ち、ひとつのミッションに向かって進むためには重要なことなのでしっかりやっていきたいです!
(CARTA HDの企業理念についてはこちら)
舟田:企業カルチャーはどのように作っていくんですか?
大橋:カルチャー作りって説明が難しいんですよね。そもそも、カルチャーとは「作る」というより、既に存在するもので、それを際立たせることを「醸成」と捉えています。『CARTAのカルチャーは○○です』と、言い切れるものは、カルチャーとは少し違うのかもしれません。『CARTAっぽいよね』という雰囲気ひとつひとつがカルチャーなのかなと感じています。
言語化しにくいものを無理やり言語化し、またそれを非言語化していく。これを繰り返すことによる意識の一体感も、カルチャー醸成に必要なプロセスだと考えています。
実際にCARTA HDでは、会社全体で一体感を生み出したいという思いで、「CARTA AWARD」という表彰式を半期に1度行っています。挑戦した社員、進化を遂げた社員を、全社を挙げて称えるイベントです。賞そのものが重要なのはもちろん、全社員の「共通体験」を生み出すことに重きを置いています。
表彰式がメインコンテンツではありますが、1,000人以上が在籍する会社なので、その時初めて知った人が表彰されたとしても、共感し、感情が揺さぶられることを念頭に置いて演出しています。また、フランクなコンテンツも準備して、純粋に楽しめるイベントにすることも意識しています。

舟田:普段、仕事をする上で意識していることはありますか?
大橋:昔から何をするにしても『楽しんでた方が絶対よくない?』と思っていましたが、カーネギーの名言『笑い声のないところに成功はない』という言葉に出会って以来、「自分も周りも楽しむこと」を意識してます。
仕事をする上で苦しい瞬間もありますが、振り返ったときに「今でこそ笑い話なんだけど…」と言えるように仕事をしたい。楽しめることが成長のパワーに変わると信じています。僕自身も、一緒に働く仲間たちにも、そう思ってもらえるような会社にしていきたいです!
舟田:CARTA HDのバリュー「いつだって楽しく。」を考えたのは大橋さんだと聞きました!
大橋:そう!あれはねじ込みましたね(笑)
仕事するのは「人」なので、ポジティブな感情は大事にしたい。つまらない、やりたくないと思ってしまったら、絶対に良い成果は出ないので、組織はおしまいです。辛い、苦しい瞬間はどこで働いていてもありますが、振り返ったときに、楽しかった・意味があったと思えるようなカルチャーをCARTA MARKETING FIRMでも醸成していきたいです。
舟田:確かに、ただ辛い、苦しいで終わるより、その経験を最終的に楽しめた方が経験値がプラスになりますね。大橋さんは今まで、苦労したことや壁にぶつかった経験はありますか?
大橋:苦労したことはありますが、それも楽しめるんですよね。よく「壁にぶつかったらどうしますか?」といった質問がありますが、その回答で好きな考えが「壁に沿って歩く」なんです。甘んじない気持ちがあったとしても、登れないものは登れない。でも、壁に沿って歩いてみたら、ちょっとだけ低い場所があるかもしれないし、穴が開いてるかもしれないし、はしごがあるかもしれない。逆境をポジティブに切り替えることを大切にしています。難しい課題が起きている時の方がチャンスが多いです。

“若くしてECナビ九州支社・株式会社ヨミテ立ち上げに貢献〜大橋徹のJUST DO IT精神〜”
舟田:ここで、新規事業立ち上げのお話を聞かせてください。新卒から携わっていたそうですね?
大橋:当時、新規事業のプレゼンをする制度がありました。新卒1年目の冬に当時担当していたECナビ(※2)の、九州営業支社立ち上げをプレゼンし、実際に2年弱ほど福岡に1人で行って営業をしていました。プレゼンと言っても「マーケットがあるので、自分で行って売ってきます!福岡に住むことを承認してください!」という、今考えるとピッチとは到底思えないような内容でしたが(笑)
舟田:新卒でひとりで福岡へ…!?
大橋:実際に住んでからは、VOYAGE GROUP(現CARTA HD)全体の九州支社にするぞと息巻いてましたが、自分が関わっていること以外のVOYAGE GROUPの知識があまりにも少なかったので、その夢は果たせず東京に戻り、Zucks(現CARTA MARKRTING FIRM)にジョインしました。その後、D2Cの事業会社 株式会社ヨミテ(※3)を立ち上げました。
舟田:“壁に沿って歩いて”、一度東京に戻り、結果として新しい事業を生み出せたんですね!
大橋:当時、グループ全体で広告事業をやっていく中で「自分たちが広告主になるというのも大事だけれど、成功する事業でなければいけないし、簡単なことではない」という課題がありました。でも、簡単じゃないからこそ、“難しい”で終わらせず「それなら、上手くできる人と組めばいいんだよな」と思い、九州時代に知り合ってお世話になった方に相談しました。すると、「一緒に思い出作りをしよう!」と快く参加してもらい、ヨミテを立ち上げることができました。
壁に沿って歩きながら、常にどうすればいいかを考え、チャレンジすることも大切にしています。
※2 ECナビ:無料で毎日ポイントが貯められるサイト
※3 株式会社ヨミテ:化粧品、雑貨などの企画や開発から販売までを行うD2Cの事業会社
舟田:若いうちから、積極的に事業立ち上げを進めていたことに、大橋さんの“JUST DO IT”精神が伺えます!
大橋:そうですね。自分が関わっている限り、問題は自分にあるし、とにかくやっていく精神を昔から大切にしています!

舟田:休日は、どんなことしていますか??
大橋:もともと超テレビっ子で、バラエティ番組はほぼ録画して見ています。最近はTVerで関西ローカルなども見られますし、Prime Video、Netflixでもオリジナル番組があるので時間が足りないくらい(笑)昔からお笑いが好きで、賞レース系は予選からチェックして審査員ごっこをしたり、好きな芸人のネタを何回も見返して、なんで面白いのかを真剣に考えたりします。
舟田:そこまで分析するんですね…!
大橋:エンタメに関わる人すべてをリスペクトしていますが、中でも、構成作家に強く憧れています(笑)
舟田:構成作家ですか?!
大橋:周りの人がふざけあって、笑ってくれたり楽しんでいることがシンプルに好きなんです。なので、飲み会も好きです。強烈な二日酔いになりますが、やめられないです(笑)お酒が好きというよりも、その場の雰囲気や、飲み会の後のカラオケも好きですね。

舟田:最後に、クライアント様へメッセージをお願いします!
大橋:クライアント様が、「僕たちと一緒にやりたい!賭けてみたい!」と思っていただけるようなチームにします!そのために、僕たちクリエイティブやコンサル、ストプラチームは、ロジック・企画・アウトプット、その全てを「ワクワクする1つのストーリー」に仕上げます。賭ける価値のあるチームになるために、一丸となって取り組んでいきます!
舟田:本日はありがとうございました!

大橋さんの座右の銘「There is little success where there is little laughter. (笑い声のないところに成功はない。)」が感じられる、自然と笑顔になれるインタビューでした!CARTA MARKETING FIRMのビジネスが循環した先に、クライアント様のマーケットが盛り上がり、その先の生活者を幸せにする、それが自身の幸せだと語った大橋さん。内に秘めた明るさと熱意でCARTA MARKETING FIRMを引っ張っていく姿が垣間見えました。
CARTA MARKETING FIRMのミッションは「クライアントの事業を進化させる」。
ただ進化させるだけでは終わらない、その先にいる生活者も幸せにし、社会の進化を促進してまいります。
大橋徹Profile
90年生まれ福島県出身/2013年VOYAGE GROUP新卒入社。営業本部配属後、九州営業所の立ち上げ/2018年株式会社ヨミテの立ち上げを経て取締役に就任。2019年から株式会社Zucks取締役。/2023年株式会社CARTA MARKETING FIRMの取締役に就任。CARTA HDのグループコミュニケーション副本部長として企業カルチャー醸成も兼任。
【本件に関するお問合せ先】
株式会社CARTA ZERO 広報室
cartazero_info@cartahd.com
【報道関係者お問合せ先】
株式会社CARTA HOLDINGS 広報担当
https://cartaholdings.co.jp/contact/