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【インフルエンサーマーケティングのパイオニア】平賀大地が語る 業界初『&Social』理論と未来

2023年10月から始動したマーケティング特化の事業会社「CARTA MARKETING FIRM」。マーケティング活動の集大成として、生活者に表現するのがクリエイティブです。我々は「どんな施策も伝わらなければ意味がない」と考えています。だからこそ、生活者の気持ちに寄り添い、データで整理することで、心を動かし、行動を促すクリエイティブを提供していきます。 中でも注目のプロダクトが『&Social』 業界初の『&Social』理論を提唱したCARTA MARKETING FIRM SNS統括 平賀大地に、『&Social』理論の具体的な内容や、SNS・インフルエンサーマーケティング業界の展望について考えることを聞く。 (聞き手:インターン 舟田希世乃)

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舟田:はじめに自己紹介をお願いします!

平賀:もともと「株式会社KAIKETSU」を蓮見君(旧KAIKETSU代表CTO・現CARTAMARKETINGFIRM 開発局 代理店サポート部 部長)と立ち上げ、2009年からインフルエンサー事業をしていました。当時はまだ「ユーチューバー」や「インフルエンサー」という言葉もありませんでした。「ブロガー」という言葉があったくらいです。著名人が「アメブロ(アメーバブログ)」を書いていて、アメブロのPR効果がすごく良かったんです。その時に、これからは「人がものを売る、一人一人がメディアになる時代」だと感じ、KAIKETSUを立ち上げました。

TOYOTA様、ソフトバンク様などと長年お取引させて頂いたり、東京ガールズコレクションとSNS領域で協業したり、インフルエンサー協会の設立に関わったりしました。

やりたいことがあり、上場を目指してKAIKETSUを経営していましたが、CARTA HDと一緒になったほうが実現スピードと可能性が高まると判断し、ジョインさせて頂きました。
業界的にも次のステージに進んでいて、私達としては「インフルエンサーのすべてをやり切る」ための道は1歩ずつ実現出来ていると思います。ソーシャルメディア単体ではなく、デジタル×ソーシャルとして私達の提供できる価値が大幅に広がりました。それが「&Social」というコンセプトです。

舟田:「KAIKETSU」立ち上げ前はどのようなことをされていたんですか?

平賀:KAIKETSU立ち上げ前は、起業するためにサラリーマンとして働いていましたね!とにかく営業に力を入れていました。

舟田:起業のきっかけは何かあったんですか?

平賀:学生時代は、本気で小説家になりたかったんです。町田康先生や村上龍先生のようなロックな小説が好きでした。それもあって、早稲田大学第一文学部文学科文芸専修という本気の小説家コースのような学科に入学しました。入学して間もない頃、36歳の学生さんがいて、彼は小説家になりたいって言っていたんです。その時気づいたんです、「そもそも働きながら小説家になれるじゃん」と(笑)

そんな時、地元の友達の蓮見君と、起業しようという話をしました。当時、学生ながらもサービスを作ってリリースまでしましたが、すぐ閉じることに。まだ大学生だったということもあり、まずは3年間修行をすることにしました。私はオプトという広告代理店で営業、蓮見君はITの道に進みました。3年間サラリーマンをやったのちに、KAIKETSUを立ち上げました。

“ー広告以外に事業を支援できる方法はないのか。それがインフルエンサーマーケティングだったー”

舟田:SNSやインフルエンサーマーケティングの領域をなぜ開拓しようと思ったのですか?

平賀:KAIKETSU立ち上げ前は、広告業界にいました。広告によって大きく売上利益を伸ばすクライアントと一緒に仕事していましたが、広告以外にクライアントを支援できる方法はあるのか?コンサルだけなのか?って考えているうちに「自分たちで新しい何かを作りたい」と思うようになりました。先ほども話したように、当時、ブロガーの効果がとても良かったことや、ブロガー系の事業をしている会社が3社程しかなくチャンスだと思い、広告に変わる新しいメニューとしてインフルエンサーを事業としてやることを決めました。

舟田:「バズMAX」事業もやっていたとお聞きしたのですが、詳しく聞いてもいいですか?

平賀:そう、当時「バズMAX」という渋谷で1番売れたサービスをやっていました!
Twitter(現X)が出始めた時、クライアントの新商品が出た際に「100万リーチを保証します。」とリーチ保証を強みにしたサービスでした。今では当たり前ですが、当時はそのスタンダードを作っていました。
また、強みとして、100万リーチをきちんと測定するプロダクトを保有していました。それが後のSONAR(SNSマーケティング支援ツール)になっていきました。

“-どんどん進化するSNSマーケティング。一生追いかけ、変化に対応する必要があるー”

舟田:SNSやインフルエンサーマーケティングは変化が激しい業界ですが、何を大切にして仕事をしていますか?

平賀:1番は、何を提供したら広告主の売上が上がるのかを、結果から分解して把握することです。Twitter(現X)が良いかもしれないし、TikTokが良いかもしれない。広告主によって全く違います。だから把握してデータを貯める。最近流行りのTikTok売れも、分析すれば理由が分かります。また、プラットフォームサイドも把握する必要があります。ブログが流行り、次にTwitter(現X)が流行り、Instagram、YouTube、TikTokと続いていますよね。我々は、ある意味一生追いかけないといけない。追いかけ方は三者三様ありますが、追いかけなくなると事業は弱体化していきます。売れているクリエイターからきちんと情報収集することも大切にしています。

舟田:会社の規模が大きくなっても、流行は常に追いかけているんですね。

平賀:そうなんですよ!なので、我々はプラットフォームが出るたびに、追いかけないといけないですね!

舟田:SNS業界のパイオニアとして壁に当たったことはありますか?

平賀:沢山ありますよ!(笑)まず、YouTubeが流行りだしたタイミングで、僕たち(KAIKETSU)は動画に参入してなかったんです。うちは100%自己経営をしていましたが、YouTubeに参入した事務所は、事業計画を大きく描き資金調達を行い、一気につぎ込んで規模を大きくしていきました。古くからやっている会社が強いわけではない、ナレッジがあるようで効かない業界ですし変化に強い会社が勝てる業界なんです。変化が激しいからこそ、踏むときに踏む。なので、100%自己経営にこだわったのは失敗だったのかなって思いました。それをきっかけにCARTA HDに入ったという面もあります。
変化が激しい業界こそ、資金力をうまく事業にトレースしていくやり方はすごく勉強になりました。もちろん資金力だけではなくて、採用、人事、戦略広報などは、CARTA HDと一緒になってからは独立時代とは異なる次元でした。

舟田:今後、そういった壁に当たった時はどう乗り越えますか?

平賀:今はCARTA HDと各事業会社がたくさんあります。SNS単体ではなく、事業の掛け算が出来る状態にあります。広告×SNS、DX×SNS、メディアビジネス×SNSなど事業の幅を拡げながら拡大していきます。みんな優秀なので、何でも相談します。

“-「SNS・インフルエンサー」×「デジタルマーケティング」の相乗効果を生み出す『&Social』-”

舟田:ここからは、業界のパイオニアである平賀さんが業界で初めて提唱した『&Social』理論について詳しくお伺いします。平賀さんが提唱している『&Social』理論について教えていただけますか?

平賀:クライアントへの提案の際、SNS・インフルエンサーマーケティングは、余った予算で策定されることが多いです。ですが、『&Social』理論では、3割は絶対SNS・インフルエンサーマーケティングを実施することを提唱しています。残りの7割はデジタルマーケティングに実施することで、相乗効果が生まれます。デジタル単体ではなく、SNS・インフルエンサーマーケティングを3割確保することで、相乗効果が生まれる、それが『&Social』理論です!また、まだSNS単体案件も多いです。SNS単体で実施しても、今は、あまり効果が出ないことも多いです。掛け算としてデジタルで広告を出していき、“&“でやっていくことが大切です。
私たちは、社内ツールで外部のデータを使って分析するのが得意なので、効果測定も的確に実施していくことが可能です。CARTA MARKETING FIRMになり、ここはさらに強化していきます!

舟田:CARTA MARKETING FIRMとして動き出した今、この『&Social』理論を用いてどういった価値や進化をクライアントや社会に提供していきたいですか?

平賀:ソーシャルを熟知しているからこそ、ソーシャルだけで課題解決しないようにすることです。CARTA MARKETING FIRMの強みは、オンオフでも支援できるし、強いプロダクトがあること。だからこそ広告主の事業を進化させることが出来る。その際、ソーシャルは欠かせない時代です。ソーシャルがメインかサブかといったことはどうでもいいんです。大事なことは、我々や『&Social』が入ることで、どのように広告主のビジネスを進化させることが出来るか?。意外にも、多くのソーシャル会社が、ソーシャルだけで提案しがちです。だからこそ我々としては全体プランニング力や、部分最適化をいつでも出来るようにする必要がある。ここを磨いていくことが価値だと考えています。
また、インフルエンサーとの仕事も、投稿するだけの案件ではなく、モノを作ることやプロデュースすることにもチャレンジしていきます。CARTA MARKETING FIRMとして『&Social』事業を進化させていくために、事例をどんどん作っていきたいですね!
『全てに&Social』をテーマに頑張っていきたいと思います!

今回はCARTA MARKETING FIRMプロダクト事業局 局次長 SNS統括の平賀さんのインタビューをお届けしました。サービス精神豊富で、笑いを交えながら話してくれる平賀さんですが、SNS・インフルエンサーマーケティングや業界への熱い想いを聞くことができました。CARTA MARKETING FIRMとしても、「全てに&Social」をテーマに、顧客の事業を進化させていき、その先の消費者にも価値を広げていきます。

平賀大地Profile

1985年生まれオーストラリア出身/2007年早稲田大学第一文学部卒業/2009年 株式会社KAIKETSUを創業、ソーシャルメディアやインフルエンサーマーケティングを手がける/2022年 CARTA HOLDINGSにKAIKETSUを売却し電通グループ入り/2023年10月CARTA MARKETING FIRMプロダクト事業局 局次長 SNS統括

【本件に関するお問合せ先】
株式会社CARTA ZERO 広報室
cartazero_info@cartahd.com


【報道関係者お問合せ先】
株式会社CARTA HOLDINGS 広報担当
https://cartaholdings.co.jp/contact/

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