CAREER STORY

「このメンバーなら何をしても成功する!」そう信じられるチームの作り方。CARTA EVOLUTiON AWARD MVP 最優秀賞 村上悠 インタビュー
Interview Member
「応援される人になってほしい」と伝えてきたメンバーに、逆に応援された結果
森本:MVP最優秀賞受賞おめでとうございます!率直な感想をお願いします。
村上:AWARDは基本的に投票制で、推薦する人へのコメントを書いて投票をするので、自分の名前が呼ばれた時はとても嬉しかったです。僕は日々、チームメンバーに対し「応援される・投票してもらえるような人になってほしい」と伝えてきました。しかし、その一方で、まだ自分はそんな存在ではないとも感じていました。僕に投票してくれた人がすごく多かったことや、寄せられたコメントもアツいものばかりだったと受賞後に聞き、みんなが応援してくれた結果だと感じて改めて嬉しく思いました。
また、部署を作ってから事業が伸び続けていることも受賞の要因の一つだと思います!自分でも驚くほど好調です。業績もチームメンバーのおかげなので、本当に人に恵まれているなと感じます。
森本:そんなチームメンバーへ伝えたいことはありますか?
村上:我々は海外のお客様が相手なので、言語や時差などが本当に大変です。そんな中、目標に向けて頑張って、達成し続けてくれて、本当に感謝しています。ありがとう!

森本:村上さんが局長を務める第3営業局は海外ゲームアプリや一般アプリの日本国内デジタル広告・マーケティング施策を行っていますが、局長としてのお仕事内容をお聞かせください。
村上:局長としての業務は大きく5つあります。
1つ目は組織運営。組織全体の戦略を決めます。
2つ目は組織に所属している人のマネージメント。
3つ目は採用です。英語や韓国語、中国語が話せる人を人事と連携して見つけていきます。
4つ目が商談同席です。クライアント様・メディアパートナー様両方の商談に同席します。僕自身も元々営業育ちなので、現場の声を聞いて常にキャッチアップするためにも、メンバーには気軽にどんどん同席させてと伝えています。
5つ目がコミュニケーションです。うちのチームは「家族経営」と言われるほど仲がいいんです(笑)海外から来た子たちも多いので、寂しいと感じることがないように、よく一緒に飲みに行ったり、みんなでカラオケに行ったりしています。
森本:村上さんはCARTA MARKETING FIRMの執行役員もされてますよね。その業務についても教えてください。
村上: 新しい収益源を作るため、既存の事業からはみ出て、新規事業の立ち上げを行っています。新しいパートナー様と商談したり、一見ビジネスに直結しないような企業様と会ったりもしています。
これに加えて、CARTA HOLDINGSの仕事も行っています。新卒採用の面接官や、インターンシップのメンター、違う部署の若手社員たちの話を聞くエルダー制度にも参加しています。また、CARTA HOLDINGS全体として今後海外事業について、より展開させていくためその部分を強化しようと動いています。「海外×〇〇」のように、海外と何かをかけ合わせ、新しいビジネスのきっかけを作っていきたいと考えています。
森本:仕事のモットーは何ですか?
村上:モットーは決めていないです。逆にこれがモットーなのかな。この業界は変化が激しいですし、海外組織なので固定概念にとらわれていたら生き残れません。クライアント様によって考え方・文化・宗教などが異なるため、なるべく固定概念を持たないようにしています。

「同期に負けたくない。」その一心でスタートした挑戦
困難を乗り越え、変化した心境
森本:続いて、キャリアについてお聞きします。入社から、現在に至るまでの経緯を教えてください。
村上: もともと「自分でビジネスを起こす力をつけたい」という目標があり、新卒でCARTA HOLDINGSの前身であるVOYAGE GROUPに入社しました。
最初の2~3年は営業職として具体的な成果を出せずにいました。その間、多くの同期が出世し、給料差や肩書きの違いを実感。このままでは社内で埋もれてしまうという危機感から、新しい挑戦を探すようになりました。
当時の自分の強みは、営業経験と英語力でした。当時、VOYAGE GROUPは海外事業を撤退したばかりで人的資源も不足していました。自分が出せる価値はここだと思い、上長に提案して海外事業を始めました。
2016年に正式に海外事業をスタートさせ、一人で活動を開始。頻繁に海外出張を行い、一人で顧客を取りに行く日々が続きました。非常に寂しく、相談相手もいない中、必死に取り組んだことを今も覚えています。
その後、新たに先輩社員が加わり、2人体制となったことで、中国での事業が成功し始め、中国支社を設立。そこからは現地採用を進め、その先輩に中国事業を任せられるようになりました。しかし、その後再びゼロからのスタートで、一人で海外事業部を運営することになり、約1年間は海外を飛び回る生活が続きました。それでも、幸いにも優秀なメンバーが集まり、海外事業本部は4人体制で動き出し、業績も大きく伸びていきました。
しかし2019年、コロナ禍に突入。事業は大幅に拡大していたので、新しい人材を採用したかった時期でしたが、ロックダウンにより転職市場が停止し、仕事量も多かったので、とても辛い時期でした。しかし、チームで乗り越えたおかげで2020年は驚くほど数字が伸び、ベストチーム賞も獲得できました。
2021年、コロナが明けてから採用を再開するも、スムーズに事が進まず再びつらい時期もありましたが、メンバーとともに新たな人材を採用し、現在のチームを形成していきました。人手不足の中でも採用に妥協しなかった結果、優秀なメンバーを得られたことが、最終的に大きな成果を生む要因になったと思います。
森本:何度もつらい時期があったんですね、乗り越えることができたモチベーションは何ですか?
村上:最初は「同期に負けたくない」という思いでしたね。しかし組織が伸びていく中で、チームメンバーに対する思いがモチベーションに変わりました。日本にもたくさんの会社があるのに、わざわざ国を渡ってまで来てくれた社員が多くいます。それぞれの社員がビザの手続きや異文化での生活という大変なことを乗り越えてきてくれたと思うと、感謝の気持ちでいっぱいです。今では、その成長を見ることが何よりも喜びであり、大きなモチベーションとなっています。子供の成長を見守る親のような気持ちが芽生えてきますね。

自分がもし海外企業で働いていたら…?
メンバーの立場で考えた、チーム作りの方程式
森本:どのようなチームを作っていきたいですか?
村上:メンバーを増やし、人材レベルでも給料体系でも、外資系の大企業に張り合えるくらいの組織にしたいです。少数精鋭ながら、外資系人材に特化した優れた専門性を強みとして、対外的にイメージを構築していきたいです。
僕は、今のチームの子たちとなら何をやっても成功すると思っていて。例えばアパレル事業を始めるとしても、うちのチームなら全市場取れると思えるような状態を常に目指していますし、そう思える人たちをチームに入れていきたいです。
森本:チームを作る上で意識していることはありますか?
村上: マネジメント面では、「クッション言葉などの“枕詞”を使わず、ストレートな表現にすること」「話したことを全てテキストに残す」ということを意識しています。また、メンバー全員と定期的に1on1で話しています。
ストレートな表現にすることで、日本人特有の回りくどい言い方を避け、海外出身のメンバーにも伝わりやすくなります。日本人メンバーもこの方法で伝えてみたら、僕が正直に伝えていると感じてくれているみたいです。
話したことを全部テキストにするのは、ゆっくりだとしても母国語ではない日本語や英語で一気に言われたら、その場でなんとなく理解したとしても、後で忘れてしまったり、誤解したりしてしまう可能性もあるからです。そんな時、テキストで残していたら、「あの時、悠さんはこういうことが言いたかったのか」と見返すことができる。もし自分が海外の企業で働いていて、英語で一気に何か言われたらどうかなと考えてテキストに残すようになりました。

森本:リーダーとしてチームを作る中で失敗した経験はありますか?
村上: メンバーがやめてしまったことですね。対応していたつもりだったけど、もっと人を大事にしないといけない、マネージメントをがんばらないといけないなと感じました。
その経験から、「会社は元々あるものではなく、一緒に作っていくもの」だと気づくことができました。待遇なども、会社が決めるものだと思いがちですが、メンバーを給与や待遇面でも満足させていきたいと思い、僕からも働きかけるようになりました。
メンバーを大切にすることで、チームも組織も伸ばしたい
より多くのクライアント様の課題解決へ
森本:最後に。チームの目標と、村上さん個人の目標も教えてください。
村上:チームとしては、業績が好調なので優秀な人材を増やし、様々な業種のクライアント様の課題解決をしていきたいです。これまではインターネットサービスのクライアント様が中心でしたが、今年からコスメやECクライアント様の課題解決に向き合っています。このような感じで拡大しつつ、CARTA MARKETING FIRMも大きくしていきたいですし、より多くのクライアント様の課題解決をしていきたいと考えています。
個人的には、まずは中核メンバーから肩書がつくようにしてあげたいなと思っています。例えば、韓国人の子だったら韓国支社の責任者にしてあげるとか、アメリカに支社を出したら英語圏の事業をしている子には現地のトップにしてあげるとか、みんなを出世させていきたいと思っています。結局、個人の目標としてもそれが優先度が高いんですよね。
森本:みんなのお父さんのような存在ですね(笑)村上さん、本日はありがとうございました!
